マシントレーニング(パワーリハビリ)とは
筋肉を鍛えるためではなく、老化などにより、使われなくなってしまった筋肉(不活動筋)や神経を、正しくまんべんなく動かすために開発されたリハビリプログラムです。
医療認定を受けたリハビリマシンを使い、眠ってしまった筋肉や神経、動き方を忘れてしまった筋肉を呼び覚まし、正しい動き方を再び思い出してもらうトレーニングを行います。
思うように身体を動かしにくい高齢者の方でも 正しいフォームで、安心してトレーニングできるよう、マシンは入浴や階段の上り下りよりも負荷(負担)が少ないように設計されています。
パワーリハビリがもたらすもの
毎日に必要な動きをトレーニングすることで、徐々にご自身でできることが増えたり、行動範囲が広がったりします。すると、自信や意欲も沸いてくるため、心身ともに健全化していきます。このことがご本人のみならず、ご家族をはじめとする周囲の方にもよい変化、影響をもたらします。
※ パワーリハビリの効果・成果には個人差があります。
このような方におすすめします
- 昔、スポーツをやっていた方
- 身体を動かすのが好きな方
- 1人で黙々と何かするのが好きな方
- 論理的な思考をする方
- 体力に自信のない方
- 目標を立てて取り組むのが好きな方
- 最近、自宅から出ていない方
- 集団行動が少し苦手な方
- 他デイサービスでのレクリエーションが苦手な方
医療認定を受けたリハビリ機器で
前向きなトレーニングを
ご自分のペースで進められます
さっと立ってさっと座れるトレーニング(上半身)立つ座る姿勢
お腹の筋肉(腹筋群)、背骨周りの筋肉(脊柱起立筋群)などの機能を呼び覚ますためのリハビリトレーニングです。
マシンに座り、バーを抱えたまま前へ屈み、また元の体勢に戻る動作を繰り返します。
体幹がしっかりするので、立ち上がるときに必要な屈むポーズ(重心移動)がしやすくなり、起立、着座の動きが安定するようになります。
目標例
- 車椅子から1人で立ち上がれるようになる
- 孫と同じ目線で話せるようになる
さっと立ってさっと座れるトレーニング(下半身)立つ座る歩く姿勢
膝・股の関節や、太ももの前側の筋肉(大腿四頭筋)、太ももの裏側の筋肉(ハムストリング)、ふくらはぎの筋肉(腓腹筋)などの機能を呼び覚ますためのリハビリトレーニングです。
膝を曲げ伸ばしすることで、腰かけた椅子を前後に動かす動作を繰り返します。
膝の屈伸が楽になるため、椅子からの起立、椅子への着座の動きがスムーズにできるようになります。
目標例
- トイレに行くのが苦痛じゃなくなる
- 庭の手入れをまたやれるようになる
すたすた歩くトレーニング歩く立つ姿勢
膝関節や、太ももの前側の筋肉(大腿四頭筋)の機能を呼び覚ますためのリハビリトレーニングです。
マシンに腰をかけ、膝の曲げ伸ばしをしながら、足元のパッドの上げ下げを繰り返します。
曲がった膝が伸びてくるため、立位、歩行が楽になります。
目標例
- いつもより遠くのスーパーに行けるようになる
- 杖がなくても歩けるようになる
ふらふらしないトレーニング歩く立つ転倒予防
股関節や、骨盤周りの筋肉(中殿筋)、内ももや股関節周りの筋肉(股関節内転筋群)などの機能を呼び覚ますためのリハビリトレーニングです。
マシンに腰かけ、太ももを左右に動かし、足の開閉を繰り返します。
骨盤が安定していくため、立位姿勢や歩行がしっかりしていきます。
目標例
- いつもより遠くのスーパーに行けるようになる
- 杖がなくても歩けるようになる
すっと腕上げトレーニング着替える物の上げ下ろし
肘関節や、胸の筋肉(大胸筋)、肩の前面の筋肉(三角筋前部)二の腕の背中側の筋肉(上腕三頭筋)などの機能を呼び覚ますためのリハビリトレーニングです。
マシンに腰をかけ、握った左右のバーの上げ下げを繰り返します。
腕が上がりやすくなるため、服の着脱が楽になります。
目標例
- 脱ぎ着が億劫な被りの洋服を1人で着られるようになる
- 洗濯物を自分で干せるようになる
ぴんとした背筋のトレーニング姿勢呼吸
肩周り・肘の関節や、背中の筋肉(僧帽筋中部、広背筋)、肩の後側の筋肉(三角筋後部)などの機能を呼び覚ますためのリハビリトレーニングです。
マシンに腰かけ、左右のグリップを握り、肩甲骨ごと後ろに引き寄せ、戻す動作を繰り返します。
背筋が伸びていくため、猫背や腰の曲がりが少しずつ軽減します。また、胸(肺)が広がるので呼吸も楽になります。
目標例
- (うつむかずに)前を向いて歩けるようになる
- 姿勢がいいとほめられるようになる
※ 効果・効能には個人差があります
口腔機能訓練とは
口の働きの低下に着目した「オーラルフレイル」対策が注目され、歯科でも試みが始まっています。
※「オーラルフレイル」とは加齢で口の働きが衰えて、食事中にむせたり食べこぼしたりするうちに、食欲が落ちたり、滑舌が悪くなったりした状態のこと。
東京歯科大学 上田教授監修の口腔機能プログラムにより、「咀嚼(噛み砕く)」、「嚥下(飲み込み)、「呼吸(むせる)」にまつわる多種多様な訓練を行っております。
認知症予防体操とは
物忘れや認知症の予防と改善を図り、運動プログラムと併せて、プログラム全体で認知症予防を行います。
指を動かしながら、簡単な計算を同時に行なう二重動作を目的とした認知症予防体操で、考えながら指を動かすことで脳の思考や運動に関与する部位を活性化させ、認知症を予防する効果が期待できます。
個別機能訓練とは
身体機能や生活機能の維持・向上を目的として行います。利用者様、お一人おひとりの心身状況などに合わせて、様々なプログラムを実施します。
座位での太極拳とは
座ってできる太極拳です。ゆったりとした音楽に合わせて、手足や胴体などを前後左右上下に動かします。ゆっくりな動きと呼吸が、ゆったりした気持ちにさせ、心身ともにリフレッシュします。