2018.11.06
歩行訓練を見ていますと、
歩き方に課題のある方にかなりの割合で共通して見られる特徴に
「軸脚をうまく使えていない。」ということがあります。
軸脚と言えば、体を支えるためにしっかり踏ん張ってくれるのが
真っ先に思い浮かぶ機能ですね。
でも軸脚で踏ん張ることが出来ている方でも、
その軸脚で身体を前に押しだすことができていない方が少なくありません。
そういう方の歩き方は、軸脚と体は固定したままで、
前に出す脚を床(地面)を滑らすように前に進め、
前方の床(地面)に着地させ、
その後で体を前に進めていくという順番で動きます。
本来は、上げた脚の反対側の軸脚をもうひと踏ん張りして
軸脚の背面側の筋肉(ハムストリングスやふくらはぎの筋肉)で
身体全体を前に押し出して前進する。
そしてその後で前に出した足を床(地面)に着地させる。
この順番で前進していただきたいのです。
文字だけではなかなかうまく伝わらないかもしれませんね(苦笑)
でもこの動きが出来ないと階段や段差に乗り上げていく動作が
非常に難しくなります。
歩行訓練時にこの点についてもお声がけをして
よりスムーズな歩行ができるようにお手伝いしてまいります。