2022.08.15
ペットボトル症候群はペットボトル飲料を飲むことでかかる病気ではなく、 「ペットボトル症候群」の正式名称は「清涼飲料水ケトーシス」といいます。
のどが渇いたときに、糖分が多く含まれる甘い清涼飲料水を大量に摂取すると、 血液中のブドウ糖が増え血糖値が上がります。
血糖値が上がることでまたのどが渇き、また清涼飲料水を飲み、さらに血糖値が高くなり、 さらにのどが渇くという悪循環がおこります。
血糖が高い状態が長く続くと、インスリンという血糖値を下げるホルモンの分泌や働きが悪くなることがあり、 糖がエネルギー源としてうまく利用できず、血糖値が下がらなくなってしまうことがあります。
糖の利用ができないと、代わりにタンパク質や脂肪が分解されエネルギーとして利用されます。
その脂肪が分解されるとできる「ケトン体」が増えると、ペットボトル症候群の諸症状が現れます。
著しい喉の渇き、多尿(尿量が多い)、倦怠感(体がだるい・疲れやすい)、イライラ、 吐き気などの症状が現れ、ひどくなると意識が低下し、昏睡状態に陥ることもあります。